マンションでの生活スタート

マンション決定!引越し2週前~前日

就職後自宅から約2時間かけて通勤していましたが、さすがに辛くなり引越しを決意。 4月中旬にマンションの契約を済ませ、GWに引越しが決まりました。マンションは駅から徒歩15分と少し距離がありますが、憧れの2DKです。

今までは実家住まいでしたから、今回新しく一人暮らし用の家具・家電を購入することになります。 家電量販店で冷蔵庫、洗濯機、掃除機、ガスコンロ、電話、テレビ、照明器具を、ショッピングセンターの家具売り場でベッド、布団セットを購入。

引越しの前の週にマンションに届くように配送をお願いしました。引越し当日の配送にしなかったのは、当日だと業者さんと時間を合わせたり、届くのを待ったりと、何かと時間を気にしなければならないからです。

ただ、当日配送にしなかったので、仕事が休みなのにも関わらず2時間かけてマンションへ行く羽目になりました。 今回、初めての一人暮らしとなるため、何が必要なのかがよくわかりませんでしたが、母と、一人暮らし経験のある姉が助けてくれました。

私の知らぬ間に包丁やまな板等のキッチン用具、調味料やインスタント食品が用意され、スーパーでもらってきた段ボールに詰め込まれていました。そして、私は気が付きもしませんでしたが、忘れちゃいけない物干し竿、洗濯バサミ、洗濯ハンガー。 毎日家事をこなしている母だからこそ、細かいところにも抜かりがありません。家族の愛を感じます。

今回は実家からの引越しなので、部屋の荷物をすべて持っていく必要はありません。むしろ帰省時に生活できるように、衣類等少し残しておく必要さえあります。 また、たとえ必要なものを忘れていったとしても、母に頼めばマンションへ送ってもらえますし、何なら取りに帰れば良いので、準備する上では気持ちがラクです。

最終的にテーブル、椅子、こたつ付きの机、カーペット、スチールラック、カラーボックス、パソコン、プリンター、書籍、衣類、その他小物と、新しく買ってもらった自転車。 持っていくのはこのくらいでしょうか。

今回の引越しは、ネットで見積もりした業者さんにお願いすることにしました。 その業者さんにした理由の1つ目は、当時TVCMでもよく見かけましたし、「全員が社員」ということで、安心して任せられると思ったから。 2つ目の理由は、2万円も割引してもらったから。就職して間もなく懐もさみしかったので、願ったり叶ったりです。

この段階で引越しまでの期間が短く、時間を取ることが難しかったため、訪問見積もりではなく電話で見積もりをお願いしました。おおよその荷物の量を話し、使用するトラックのサイズを決めてもらいました。

往復4時間の通勤で、仕事をしながらの引越しなので、学生の時分より準備にかける時間がありません。しかし、引越しまで時間がさほどないという危機感から、前日までスムーズに準備が進みました。 明日から一人暮らし。今ひとつ実感は湧きませんが、恐らく寂しさと戦いながらの引越しとなりそうです。

荷物の搬出です

生まれてから今まで、20数年間、ずっと実家住まいでした。 冷蔵庫を開ければ食べるものが何かしら入っていました。ティッシュペーパーやトイレットペーパーが無くなっても焦ったことはありません。

でも私、今日、家を出ます。これからは自分のことは全て自分でしなければなりません。食事を用意するのも、買い置きするのも、全て自分です。 20代前半ですから一人で生きていく力はあるはずですが、家族という精神的な支えを失うことがどういうことなのか、引越し直前の私はまだよく分かっていませんでした。

就職して引越しをするわけですから、失職でもしない限り、おそらくこの先の人生で再び家族と暮らすことは無いでしょう。完全なる「巣立ち」です。 当時は仕事のことと、引越しについて考えることで精一杯で、この時の家族の気持ち、特に両親の気持ちを考えられる状態にはありませんでした。

さて、引越しは午後からです。 引越しは、母と、この日仕事が無かった姉が手伝ってくれることになりました。なんと引越し先での荷解きまで手伝ってくれるということです。ありがたや。

実家での最後の昼食を済ませると、しばらくして業者さんがやってきました。いよいよ引越しです。 実家からの引越し、かつ大きな家具・家電はすでに新居でセッティング済ということで、今回のトラックは単身引越し用の小さめサイズです。

業者さんは男性2人。玄関からトラックまでの道のりを傷が付かないように保護すると、搬出が始まります。荷物がさほどないので、全て積み込むのに30分とかかりませんでした。 それでも業者さんの予想よりトラックはいっぱいになったようです。

「さて、終わったかな?」と、外に出てみると、「あれ?自転車忘れてるじゃん!」 「あの、すみません、自転車も…。」と私。ポカーンとする業者さん。ん?電話で見積もりをした時、「自転車って言ったっけ?言ってないかもしれない。いや、言ってないな。」

でも、さすがプロ。「載るかなあ?」と言いながらも何とか荷台に積み込み、これで搬出作業終了!ご迷惑おかけしてすみません。 当時ペーパードライバーだった私にとって、自転車は命綱のようなものです。載せられて、本当に良かった!

こういうことにならないようにきちんと訪問見積もりをお願いするか、電話で見積もりをするのであれば運んでもらうものをしっかり確認し、抜けが無いようにリストアップしておくべきでした。 積み終わると出発です。

母、姉、私は、なんと3人そろってペーパードライバーだったので、電車でマンションに向かいます。おおよその到着時間を業者さんに話し、お互いに出発します。

マンションへ到着。荷物の搬入

電車に揺られること1時間半、駅から歩いて15分。おやつタイムにマンションへ到着すると、なんとトラックが先に到着していました。そうです、新居までは車の方が早いのです。 慌てて鍵を開け、休む間もなく搬入開始です。

新居にはすでに家電は設置してあるので、そこに先ほど積み込んだものが新たに運び込まれてきます。 ガランとしていたリビングにはこたつ付きの机、カラーボックス、カーペット。寝室となる部屋にはテーブル、椅子、パソコン、プリンター、そしてスチールラックが、それぞれ運び込まれます。

ようやく生活できそうな感じになってきました。ダイニングに残りの荷物と段ボールを運んでもらい、搬入終了。 依頼した業者さんは、引越し作業終了後に「10分間サービス」というものがありました。10分間、依頼された仕事を何でもしてくれるということで、女3人では難しそうな照明器具の取り付けをお願いしました。

2DKなのでダイニングキッチン、リビング、寝室と3か所の照明すべてを設置してもらい、これで終了です。 業者さんに渡された作業終了の確認書類にサインをし、業者さんとお別れしました。

さて、ここからです。新居は割と広いので、すぐに使わないものは荷解きせずに置いておけます。 まず第一にやらなくてはならないことは、今日これから夕飯の準備に使うであろうキッチン回りの片付けと寝床の確保です。

最初にガスコンロを設置。ん?あれ?このままじゃダメじゃない?ごとくの下にアルミのお皿みたいなのをつけなきゃいけないんじゃなかったっけ? そんなの用意してないよね、お母さん?いいえ、あるんです。

母がしっかり用意してくれていました。さすが母!という私に、そうでしょ?と言いながら、手早くまな板、包丁をしまっていきます。 キッチン回りは母と姉に任せて、私は寝室の作業に移りますが、すでに先週の時点でベッドは設置済みなので、シーツをかけ、枕を置き、掛け布団を乗せるだけです。

よし、オッケー!これでいつでも眠れます。あと早々にやらなければならないことといえば、トイレ、お風呂の辺りでしょうか。実は、新居のマンションの便座には保温機能も洗浄機能も付いていません。

まあ、賃貸で洗浄機の付きというのも個人的には抵抗があるのでちょうど良かったのですが、保温機能はあったほうが良かったな、そんなことを思いながら便座カバーをつけます。 お風呂にシャンプー、ボディーソープ等を置いて、こちらも準備完了。

リビングにカーペットを敷き、その上にこたつ付きの机を置きます。ソファーが欲しいところですが、とりあえず我慢。 そのうちに探しに行けば良いでしょう。

キッチンの方も概ね終了し、何とか生活できる形になりました。あと足りないものは、100円ショップで調達する予定です。 さて、遅くなる前に母と姉は帰っていきました

一人暮らし開始

駅まで徒歩15分。母と姉を送っていこうと思ったら、まだ片付けなくちゃいけないだろうからと、現地解散になりました。 玄関で、母が泣きました。20数年間一緒に暮らしてきたので当然です。

ふと隣を見ると、「泣くと思ったー」と笑いながら姉も泣いていました。学生時代、姉とはほんのちょっとしたことをきっかけに、その後何年も口をきかずに過ごしたことがありました。 遠くの大学に進学した姉は18歳で家族の元を離れて1人で生活を始めました。

そんな姉が大学1年生の夏休みに帰省した時、何年か振りに話をしました。 冷戦が終結したのです。お互い照れくさくはありましたがとても嬉しく、姉妹っていいなと改めて思った瞬間でした。きっと姉は、1人で生活を始めたことで、改めて家族というものの大切さに気が付いたのでしょう。

母と姉の涙につられ、泣くまいと思っていた私も思わず涙。でも大泣きしないように我慢しました。だって、大変なのはこれからですから。家族と離れたことを実感していくのはこれからです。 涙が落ち着いたところで、本当にありがとう、さようなら。でもまた週末に帰るね!

マンションの玄関で二人を見送ると、今度は足りない生活用品をそろえるために自転車に乗って100円ショップに向かいます。 車が無いと生活できないような環境での車無し生活が始まりました。車が無いと、重いものや大きいものを運べないので不便ですが、今後必要になったら宅配便にお願いすればいいのです。

ペーパードライバーは運転する恐怖よりも不便な生活を選ぶのです。 さて、暗くならないうちに100円ショップへ行かなくちゃ! 広い店内を行ったり来たりして、これからの生活で必要になりそうなものをどんどんカゴに入れていきます。

お皿、マグカップ、コップ、スプーン、フォーク、小さめの調味料、収納用にプラスチックのカゴ。今日全部そろえる必要は無いよね、と、適度なところで終了。 スーパーで食料品の買い物もしなければなりません。

さて、夕飯。スーパーでの私の独り言。「大根のお味噌汁作ろうかな。大根一本もいらないよ、半分で十分。豆腐?一丁もいらないな、小さいのの3個パックにしよう。 お味噌大きすぎ!小さい方でも大きいくらいだけど仕方がないか」

「食パン?1斤もいらないけれど3枚しか入ってないのだと割高じゃん!1斤買って冷凍だな。 ニンジン、1袋3本入り?バラで1本でいいや。え?ブロッコリーって高いじゃん!冷凍のヤツにしよう」

一人暮らしってこういうことなんだな、と感じながら買い物を終え、夕方の薄暗いマンションの部屋に戻ります。さっきまでいた母と姉がいないことに寂しさがこみ上げてきます。 しばらくすると、父から電話がかかってきました。 「あれ?まだ17時だよ?」いつもだったらまだ仕事中のはずです。

電話に出ると「もしもし?」と父の声。 20代前半の女子は、まだ思春期の名残で父親に対して冷たくなりがち。いつも通り少し冷たく「何?」と言ったつもりが、父の声を聞いて安心したのか、なぜか涙声に。

でも泣いていると気づかれないように、グッとこらえます。そのあと何を話したか覚えていませんが、父もまた、一人暮らしを始める娘を思っていてくれたようです。

得るもの、失うもの

実家から引越すことで得られたものは「自由」。失ったものは「ぬくもり」だと私は思います。 一人暮らしを始めることで、「自由」が手に入ります。親や兄弟、また近所の知人や昔からの友達に干渉されず、新しい生活を送ることができます。

何時に起きても何時に寝ても、何時に帰ってきても、誰にも文句は言われません。仕事をしていれば職場の、学生ならば学校のルールにさえ従っていれば、基本的には「自由」なのです。 しかしそれと引き換えに失うものは「ぬくもり」。実家にいる時は気が付かなかった家族のあたたかさ、旧友との友情の熱さ。

家に帰れば電気がついていて、風邪を引けば誰かしら看病してくれる。トイレットペーパーが無くなったと叫べば誰かが持ってきてくれる。外を歩けば小学校からの同級生に声を掛けられ、昔馴染みの場所がたくさんある。

地元から離れるというのは、そういう「あたたかい」つながりをすべてを置いて、新しい場所で新しく人間関係を構築していくということなのです。 とはいえ、実家が無くなるわけでは無いのですから、いつでも帰れるじゃん、そう思って家を出てました。

しかし次に実家に行った時、何やら違和感を感じました。この家にとって、私はもう特別な「お客さん」だったのです。 私が帰ってくることでウキウキしている家族、帰ることにウキウキしている私。もはや私がここにいることが日常ではなくなっているのです。

家族だけど普通の家族ではなく、いつか違う場所に帰ってしまう特別な「お客さん」。自分がいない間に進んだこの家の時間が、私を「お客さん」にしてしまったのでしょう。 もう実家に自分の居場所はないのだなと、初めて帰省した時は少なからずショックを受けましたが、これもまた仕方がないのです。

こんな風になってしまうのなら、家を出なければ良かった?いやいや、そんなことはありません。 一人で生活していなければ、家族のありがたみに気付けなかったと思います。 家に帰れば当たり前に誰かがいて、電気がついていて、適温になっている。時間になれば食事が出来上がり、会話をしながら食べる。

部屋の中はきれいに掃除され、洗濯物を洗濯カゴに入れておけば夜までには畳んでおいてある。 今まで当たり前だったことのすべてが、家族の力によるものだったと、一人になってようやく気が付きました。

また、思春期の名残で冷たくあしらってしまう父ですが、父がいてくれることで安心感が得られていただなんで、これまではまず考えませんでした。 父からの電話の後、シンとしたマンションで1人になったのだと実感し、寂しさに浸っていても仕方がないな、と、買ってきた材料で料理を作ります。

実家にいたら食べなかったブロッコリーの茎。せっかくお金と手間をかけて買ったのだから、残すなんでもってのほか。食べられるところまで食べてやる! そんな生活を送る中で、好き嫌いが無くなりました。およそ8年の一人暮らし生活を経て、今、食べられないのはキャベツの芯だけです。

まとめ

肉体的なダメージよりも精神的なダメージが大きかった実家からマンションへの単身引越し。 今回の引越しを振り返ってみます。

計画的な準備
今回は大きな家具・家電は前もって新居へ配送してもらいましたから、引越し当日に配線で困ったり、配置に悩んだりすることはありませんでした。 ただこれは、新居まで電車で2時間と、比較的行きやすい距離だったためにできたことです。

また配送は時間指定ができなかったり、「午前・午後」など細かく指定できない場合もあります。その場合、何時に届くか分からない荷物を、何もない新居でただぼーっと待つしかないということにもありますので注意しましょう。

訪問見積もりのススメ
「今回は引越しまでの期間が短く、少しでも時間の節約をしたい」という思いから電話での見積もりで済ませてしまいましたが、やはり実際に荷物の量を見てもらった方が良いです。 業者は荷物の量でトラックのサイズを決定します。

今回は最後にうっかり申告を忘れた自転車を積み込めたので良かったものの、もし載せられなかったら大変なことになるところでした。 電話口での説明で大きさや形などを明確に伝えるのは困難です。 また、業者さんがどんな感じなのか(もちろん見積もりに来る人と当日来る人は違います)前もって知っておくことも大切だと思います。

ぜひ家族に手伝ってもらって
初めての一人暮らしであれば、ぜひ家族の力を借りてください。業者さんは圧倒的に男性が多いはずです。女性の一人暮らしだとしたら、やはり家族の誰かに一緒にいてもらう方が心強いでしょう。

男性の一人暮らしだとしても、ぜひ家族に手伝ってもらって下さい。親は、子供が生まれたときから、いつか娘・息子が親元を離れていってしまうと覚悟しているものです。

一人暮らしができるということは、今まで手元で大事に育ててきた子供が一人で生活できるまでに大きくなったということ。それを見送ることができることは、親にとっては寂しくもありますが嬉しい瞬間だと思います。

作業が完了し、親と別れる時、どうか言ってあげて欲しいです。「いままでありがとう」「これから頑張るよ」と。 そして一緒にたくさん泣いてください。

次に帰るときは「お客さん」
久しぶりの再会に胸躍らせての初帰省、どうぞ期待しないで下さい。 「あれ?私の部屋が物置に?」 「あれ?私の部屋にお母さんが住んでる気配がする!」 「あれ?配置が変わってる?」

これはよくあることです。すでに家を出たのですから、文句を言ってはいけません。主のいなくなった部屋を、そのままの形で残しておくわけがないのです。 もうよそから来た「お客さん」なのです。元通りの実家生活は送れないのです。 新しい土地で、新しい「ぬくもり」を探して下さい。

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